【ネタばれ】「空の青さを知る人よ」の感想

10月11日に公開の「空の青さを知る人よ」を観てきて凄く感動したので忘れないうちに感想を書いてみようと思います。(ネタばれします嫌な方は読まないでください

あらすじ

山に囲まれた町に住む、17歳の高校二年生・相生あおい。将来の進路を決める大事な時期なのに、受験勉強もせず、暇さえあれば大好きなベースを弾いて音楽漬けの毎日。そんなあおいが心配でしょうがない姉・あかね。二人は、13年前に事故で両親を失った。当時高校三年生だったあかねは恋人との上京を断念して、地元で就職。それ以来、あおいの親代わりになり、二人きりで暮らしてきたのだ。あおいは自分を育てるために、恋愛もせず色んなことをあきらめて生きてきた姉に、負い目を感じていた。姉の人生から自由を奪ってしまったと…。そんなある日。町で開催される音楽祭のゲストに、大物歌手・新渡戸団吉が決定。そのバックミュージシャンとして金室慎之介の名があがる。あかねのかつての恋人であり、高校卒業後、東京に出て行ったきり音信不通になっていた慎之介が町に帰ってくる…。時を同じくして、あおいの前に、突然“彼”が現れた。“彼”は、しんの。まだあかねと別れる前の、高校時代の姿のままで、13年前の過去から時間を超えてやって来た18歳の金室慎之介。思わぬ再会をきっかけに、次第に、しんのに恋心を抱いていくあおい。一方、13年ぶりに再会を果たすあかねと慎之介。せつなくてふしぎな四角関係…過去と現在をつなぐ、「二度目の初恋」が始まる。

                    出典:映画『空の青さを知る人よ』公式サイト

 

 

 

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映画『空の青さを知る人よ』予告【10月11日(金)公開】

 

感想

公開前からずーっと気になっていましてついに観ることができました!

もう結果から言いますが号泣です。これは個人の感想ですが本当に泣けるアニメでした。青春時代の思い出、葛藤色々考える事がありますがその時代の自分と現代の自分が会うというのはもう本当に言葉にはできないくらい感情が溢れました。

 過去の自分が思い描いていた自分になれているかっていうのは本当に心に刺さるものがあって「なりたかったのはこんな大人じゃない・・・」と本気で思いました。10代というか中学生、高校生くらいの頃ってもっと自分に色んな可能性があると信じてたしある種の万能感さえも持っていたのですが歳を重ねるにつれて自分は特別な人間じゃないしいくらでも代わりのいる存在なんだって気付いて小狡く立ち回ったりしてる事を改めて気付きました。そう、全然当時のように全力で生きていなかったんです。

 これは「しんの」と「しんのすけ」この二人の事なんですがもうこれだけで一本作れるんじゃないかってくらいの話です。

そこからあかねとあおいも絡んだ話になるともう本当に泣けます。あかねはあおいの為に犠牲を出しながら色んな事をしていたのですが、小さなあおいは姉は特別な存在でなんでもできると思っていたのをあかねの日記のようなノートの存在でずっと負担をかけていた事を改めて知ったり、姉の泣き顔や笑う事を改めて見て考えが深まったりとこの辺は本当に感動物です。

物語の核となるであろう過去の慎之介であるしんのの存在。過去の亡霊と言ってはそれまでなのかもしれませんがしんのは自分が死んだとも思っていなくて起きたらいきなり未来に飛んできただけなので考え方なども何もかも変わっていなくて当時といってはおかしいのかもしれませんがそのままのしんのなんです。

なのであかねを好きな気持ちに変わりはないし急に大きくなったあおいに驚いたり色々ありますが若かった時のまっすぐなしんのと今の変わってしまった慎之介の出会いには本当に心が動かされました。

現代の慎之介には出来ないことがしんのにはできたりするのはそういった見せ方なのかなとも考えてしまいますね。

 

まとめ

私はこの作品には恋に関する感想も当然ありますが家族愛やそういったものが強く感じられました。

だけど一つ言えるのは間違いなく名作だとは思いましたし中盤くらいからはずっと泣いていたくらい感動できる作品でした。ちなみに作品はエンディングのスタッフロールまで見て終わりというのもよかったです!

気になっていた方にはぜひ観てほしいと言えるくらい良作だと思います。