映画「すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」を観てきました!
これは話題になるのも理解できる感が非常に強い映画でしたので感想記事を書いてみようと思います(最後のオチまでネタバレします
ここでまず重要なのはすみっコぐらしって何?ってところですよね!
名前くらいは聞いたことあってぬいぐるみとか見たことある人は多いと思うのですが詳しくは知らないんじゃないでしょうか?私もそうでしたのでここですみっコぐらしというものを知っていこうと思います。
電車に乗ればすみっこの席から埋まり、カフェに行ってもできるだけすみっこの席を確保したい…。
すみっこにいるとなぜか“落ちつく”ということがありませんか?
さむがりの“しろくま”や、自信がない“ぺんぎん?”、食べ残し(?!)の“とんかつ”、はずかしがりやの“ねこ”、正体をかくしている“とかげ”など、ちょっぴりネガティブだけど個性的な“すみっコ”たちがいっぱい。
すみっこが好きな方、すみっこが気になる方、あなたもすみっコなかまになりませんか?
もうこれだけで現代社会を少し反映されてる気がするのですがここからの個別なキャラクター設定は割愛しますがかなり細かく設定されていて、かわいいキャラクターの裏にかなりの闇が潜んでる気がしました。
すみっコぐらしについての基本的な説明を把握したうえで映画について話したいと思います。
『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』劇場予告(60秒)11月8日全国ロードショー!
まずこの話はタイトル通り絵本の世界が舞台です。ひみつのコというのはあとで話しますが叙述トリックですね。
桃太郎やアラジン、マッチ売りの少女など有名な童話の世界をすみっコ達が冒険するお話です。ここだけ見るとかなり可愛いですし実際に可愛いすみっコ達が面白おかしく冒険してハッピーエンドになるという見方もできます。
多分子供たちはこういった見方をする子が多いんじゃないかなって思います(実際映画館では子供たちの笑いが溢れてました)
ただこれが表の顔で話題になった裏の面が凄く深く感動できるんですよ。これは色々知識を得た大人だからこそなんですね。
まずひみつのコということで劇中にひよこ?というキャラクターが出るんですけど童話が舞台でひよこ?ということである程度予想できますよね。ここもまた重要なんですがそれ以上に重要なのが絵本の世界ということですね。絵本だからページを破れるし絵本だからこそ、その世界でのセカイ系が広がるといった色々な要素が広がります!
ちょっとしたメタ要素ですがこの辺が発想の豊かさを感じますね。
ここからはさらに細かく書いていきますが絵本の世界に吸い込まれそれぞれが独自の物語の主人公になって色々冒険をするというのがこの映画の主な話でそこにひよこ?が色々な形で出てきます。このひよこは自分の事がわからず視聴者としてはどこかの童話の世界の住人だろうというのが予想できますね。そしてひよこに?が付くことと童話といえば「みにくいアヒルの子」ですよね。終盤近くでこれが明かされますがこれでは在り来たりなので当然そうではないです。
じつはこのひよこは落書きなんです・・・本の世界に存在しているのに仲間や知っている者が居ないというのが巻末の落書きだからというのが最高に切ないですね。そしてこの世界に救いがないのが本の世界で仲間になったすみっコたちとひよこですが住んでる次元が違うのですみっコたちは外に出ていけるけどひよこは外の世界には出れないんです・・・でもすみっコたちが外に出ていく時に本の世界の住人たちが助けに来てくれてひよこにも仲間ができたりとした感動ですね。
更にすみっコたちは外に出てから本の世界に置いて来てしまったひよこの為に新しいページを作るんです。もうここはすごく感動できます!
この話がたったの60分で収まってることがもう凄いんですけどこれは話題になってしかるべきだと思いました。
必ず観るべきとは言いませんが面白い作品であることには間違いないと思います!